うつ病は「心の風邪」とも呼ばれており、初期段階であれば普通の風邪のように早期回復が見込めます。半面、重症化してしまうと治療が長期化する傾向にあります。
とくに初期のうつ症状であれば数回のカウンセリングで早期の回復が見込めるますが、うつ病が重症化してしまうと、カウンセリングだけでなく、心療内科などによる投薬治療も必要となる事に加えて、治療が長期化する傾向にあるのが特徴です。
うつ病かな？と思われた方は、無理を重ねて頑張り過ぎてしまう前に、早めにご相談ください。

うつ病発症の原因には、精神的ストレスや身体的ストレスなどが関連することが多いと言われています。ストレスにより感情や意欲の源である脳の働きに何らかの不調が生じているものと考えられています。
辛い体験や悲しい出来事がストレスとなるだけでなく、結婚や進学、就職、昇進など一見嬉しい出来事による大きな身辺変化を原因に発症することがあります。
また、遺伝からくる場合や、何らかの身体の病いや、妊娠、出産が原因となってうつ状態が生じることもあり、原因は人それぞれの特性によるものと言えます。

気分の落ち込みが何日も続く、何をしても心が晴れない等の自覚症状が続いている場合、うつ病の可能性が高くなります。このような状態が続くと日常生活に大きな支障が生じることがありますだけでなく、うつ症状の重篤化に繋がりかねません。
うつ状態では、以前なら乗り越えられた問題も、実際よりも非常に辛く感じてしまう為、さらに落ち込む要因となり悪循環に陥ることもあります。重症になると「死んでしまいたい」ほどの辛い気持ちが現れることもあります。

・些細な事でイライラする
・常に焦る気持ちで落ち着かない
・自分自身を否定してしまう
・職場に行きたくない（学校に行きたくない）
うつ病かなと思ったら、早めに専門家に相談することが早期回復に繋がります。

うつ病の診断は医師が相談者様の症状を聴き取り診断基準に照らし合わせて行います。診断基準となる症状が、ほとんど一日中、ほぼ毎日、2週間以上続く、かつ仕事や家庭などに著しい影響が出ある場合にうつ病と診断されます。

うつ病を治すには、心身をしっかりと休養できる環境を整えることが大切です。原因となった環境から離れ自室でゆったりと過ごすことにより、症状が軽減することもあります。精神的ストレスや身体的ストレスからあなた自身を守ることは、治療効果を高める事が期待できます。

うつ病の治療法
・精神科医や心療内科の医師の診断による薬物療法
・医師との対話を通して進める精神療法
・散歩やジョギングなどの軽い有酸素運動（運動療法）

自己判断での減薬は却って治療を遅らせてしまうこともある為、基本的には医師と相談しながらご自身に合った治療法を見つけていきましょう。治療法に対するご相談もカウンセリング時に可能ですので、遠慮なくご相談下さい。