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摂食障害のカウンセリングはあおぞら

ニュース

2021.11.21

摂食障害には拒食症、過食症、過食嘔吐と、人によって症状が異なるのが特徴ですが、心の面では共通点が多いように感じています。

特に思春期の女性に発症例が多く、皆さんに共通して原因となるストレスへの耐性が低いようです。これには自己肯定感の低さが要因となっているように感じています。

安心して話せる場所として、そして冷静に自分自身でコントロールしてもらえるように、寄り添える場所でありたいと思っています。

心に寄り添うカウンセリングを通して、ご自身で症状をコントロールできる「こたえ」を見つけ出しましょう。

摂食障害について

過食の様子
摂食障害は食べる行為に異常な特徴がある心の病気(精神疾患)です。その外来患者数は全国で約21万人※に上る統計が発表されています。(※出典:2017年 立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 精神医療政策研究部. 精神保健福祉資料)
しかし、通院していない水面下の患者数は数倍に上ると推定されているようです。

食事の量、食べ方などの行動の異常な特徴があり、体重や体型のとらえ方から心と身体の両方に影響が及ぶ病気をまとめて摂食障害と呼びます。主に10代から20代の若者がかかることが多く、女性の割合が高いのが特徴です。年令、性別、社会的、文化的背景を問わず誰でもかかりうる病気と言われています。
症状の内容によって摂食障害は・神経性やせ症・神経性過食症・過食性障害の3つに分類されます。
摂食障害は精神と身体への影響が大きく、摂食障害のサインや症状に気づいたら、早期に専門の医師に相談して治療を受けることが早期回復に繋がります。逆に、治療が遅れる程に症状は重症化するとともに治療の長期化に繋がるので注意が必要です。

摂食障害では健康や心身の成長と発達。人間関係、日常生活、学業、職業などの社会生活に深刻な影響をあたえます。さらに、やせや栄養障害、嘔吐などの症状によって身体の合併症を来し、時には生命の危険がある場合もあります。また、別の精神疾患に繋がる事もあります。

摂食障害の原因

家庭や学校などの環境によるストレスが引き金となり過食や拒食になる傾向があるようです。しかし、中には恵まれた環境下であっても発症するケースもあり、環境要因だけではないようです。しかし、概ね共通するのは自分に自信がないという「自己肯定感の低さ」が要因となっているようです。

摂食障害の症状

様々な症状があり、複数の症状を併せ持つ事が多い傾向にあるようです。

食べる行為の特徴
絶食:・食事量・カロリー制限・食べれない・食欲がわかない
過食:・コントロールできない・食べた後に嘔吐する・下剤や利尿剤、やせ薬を使用する・

食事への不安
・理想とする体重や体形に過剰に神経質
・痩せすぎ、ちょうどいいの判断が周囲と自身とでは大きく隔たりがある
・強いやせ願望、体重が増えることへの恐怖
・過剰な運動で痩せようとする
・食べる事が頭から離れない

心の症状
・自尊心が低い
・精神的な苦痛がある
・抑うつ気分
・不安
・気分の変化が大きい
・性欲の低下
・周囲が心配するも自身は自覚がない
・周囲からの孤立

身体の症状
・疲れやすい
・寒がり
・胃もたれ
・便秘
・むくみやすい等
・極端な体重の増減がある
・月経が不規則(止まる)
・睡眠障害

摂食障害の診断と治療法

摂食障害は早期の治療により回復することが可能な病気です。治療では、心と身体の両面からアプローチしていきます。
まず初めに、治療に向けての信頼と協力関係を構築します。ここでは否定する事なく、話しを全受容する姿勢が求められます。
関係構築ができた後に、摂食障害の特徴や症例について説明し、治療の必要性を知ってもらえるように努めます。また合わせて理解と協力を得る為にご家族への説明と支援を行います。
次に、回復に向けた治療への動機づけとして、治療方針の確認を進めます。
この時、身体症状や精神状態、合併症などを確認しておきます。
治療には食事と栄養指導による正常な食習慣の指導に加え、必要に応じて再栄養療法を行います。
治療は基本的に外来ですが、体重の回復が難しい場合、著しい低体重や身体合併症がある、食事が全くとれない、精神が不安定な場合などは入院での治療を推奨することがあります。

心理療法には、支持的精神療法、認知行動療法などがあります。

あおぞらの独り言

摂食障害の皆さんに共通して感じるのは、とても繊細でストレスに弱く、プライドは高い反面、自尊心は低いなど、バランスを取っていく事が苦手な様子が見受けられます。
カウンセリングでは、心の奥に閉じ込めている本当の気持ちを確認する為に、とにかく信頼関係を築く事を大切にしていきます。
対話を通して、うまく自分自身でコントロールできるようになれば良いですよね。摂食障害の方にとって、安心して話せる場所として、そして冷静に自分自身でコントロールしてもらえるように、寄り添える場所でありたいと思っています。

カウンセリングの効果

よりそいカウンセリング あおぞら では、摂食障害の方から下記のような反応を戴いています。

初回カウンセリングの効果として、
・話しを聴いてもらえるだけで落ち着く
・誰にも理解してもらえないと思っていた
・自分が悪いと思っていたけど違っていた
・また話を聴いてもらいたい

また、継続的なカウンセリングの効果として、
・衝動的に食べてしまう事が減ってきた
・話しを聴いてもらう事で、自分自身で気づける事が増えてきた
・自分自身でコントロールすることも出来るようになってきた
・自分を許せるようになってきた

女性(40歳)の症例
16歳の頃に発症。極度のストレスから不安が消えず、食べては吐くことをやめられずに悩まれていました。しかしカウンセリングを受けることで不安が減るように。食事のあとに嘔吐することもなく、穏やかに過ごせるようになられました。

効果を感じるまでの回数に個人差はありますが多くの方が効果を体感して下さっています。
また、希望者にはカウンセリングに加えて、本当の自分と出会うワークを通して自尊心を取り戻して頂く事も可能です。

摂食障害はカウンセリングの効果と専門医との協働により、自分自身でコントロールできるようになる等の改善が期待できます。まずはお気軽にご相談下さい。

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