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双極性障害(躁うつ病)のカウンセリングは大口町あおぞら

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2021.11.14

うつ病だと思いながらも、極端に調子がよくなって活発になる時期がある場合は、双極性障害(躁うつ病)かもしれません。
双極性障害では、ハイテンションで活動的な躁状態と、憂うつで無気力なうつ状態を繰り返します。躁状態になると、眠らなくても活発に活動する、じっとしていられなく、大きな買い物などで散財するといった行動がみられる場合もあります。
躁状態ではとても気分がよいので、本人には病気の自覚がありません。そのため、うつ状態では病院に行くのですが、躁状態のときには治療を受けないことがよくあります。日頃の様子や気分の波を見守り、躁状態に気づくことが大切です。

心に寄り添うカウンセリングを通して、ご自身で症状を自覚できる「こたえ」を見つけ出しましょう。

双極性障害(躁うつ病)について

躁状態で買い物
双極性障害は、躁状態とうつ状態をくりかえす病気です。躁状態とうつ状態は両極端な状態です。その極端な状態をいったりきたりするのが双極性障害です。
気分の波は、誰にでもあり、幸せな感じがする時もあれば悲しい気分の時もあるのは当たり前です。嫌なことがあった時に落ち込んだり、楽しいことがあった時にウキウキしたりするのは、ごく自然なことで、病気ではありません。しかし、気分が行き過ぎていて、そのために家族や周りの人が困ったり社会的信用を失うほどである場合に、双極性障害の可能性が高くなります。
また、「双極性障害」はかつて「躁うつ病」といわれていましたが、この二つは異なる病気であり治療方も異なる為に注意が必要です。

双極性障害の患者さんの頻度は、重症・軽症の双極性障害をあわせて0.4~0.7%といわれ、1,000人に4~7人弱ということです。これは100人に10人弱といわれるうつ病に比べると頻度は少ないようです。著名人では作家の太宰治さん、歌手のマライア・キャリー さんが双極性障害だったと言われています。

双極性障害(躁うつ病)の原因

双極性障害の原因としてストレスはきっかけにはなるが直接の原因ではないと言われており、脳内の情報伝達の乱れにあると考えられています。ストレスに対する敏感さ・弱さなどには遺伝的な関係がありそうですが特定の遺伝子は発見されていません。生まれ育った環境により培われた性格の影響もありそうですが未解明の部分が多いのが現状のようです。

双極性障害(躁うつ病)の症状

活動的でハイテンションな躁状態と、無気力なうつ状態を繰り返し、躁状態よりもうつ状態の方が長い傾向があります。躁状態になると眠れなくなり、買い物などで散財するといった症状もみられます。本人はとても気分が良いため調子が良いと感じますが、周囲の困惑に気が付かない事が特徴です。

双極性障害(躁うつ病)診断と治療法

明らかな躁状態とうつ状態のある「双極Ⅰ型」と、軽躁状態とうつ状態のある「双極Ⅱ型」があります。しかし、患者自身が診察を受けるのはうつ状態の時が多い為、自分自身の躁状態には気づいておらず、双極性障害であるにも関わらず「うつ病」と診断されている人も少なくないようです。
治療法には薬物治療と精神療法的アプローチがあり、薬物治療を基本として治療を進めていきます。薬物治療は躁状態やうつ状態を改善するだけでなく、再発を防いで症状を安定させるためにも欠かせません。
薬物治療には、気分安定薬や抗精神病薬を使います。薬を飲み続ける事で症状を安定させ、コントロールしながら社会復帰することができるようになります。
気分安定薬は双極性障害の躁状態とうつ状態の治療と予防に効果が確認されており、極性障害薬物治療の基本となっています。抗精神病薬は気分安定薬と一緒に使うことにより、躁症状の治療に効果が確認されています。

精神療法は、本人が自分の病気を知り、受け入れ、コントロールすることをサポートします。本人と家族が協力して病気に立ち向かえるようにする「家族療法」、考え方(認知)のゆがみを修正する「認知療法」、良好な人間関係を回復させる「対人関係療法」、自分の社会リズムをつかみ、どのような場合にそれが不規則になるか理解して修正する「社会リズム療法」などがあります。

あおぞらの独り言

双極性障害(躁うつ病)はハイテンションになったり、うつ状態になったりと気分の波があるのが特徴のようですね。
しかし、この気持ちの波というのは、普通に誰もが経験するものですよね。ただ、その度合いが激しく、日常生活に支障をきたすレベルに達していると、双極性障害を診断されるのです。
誰にでもある心の波ですから、うまく自分自身でコントロールできれば良いですよね。双極性障害の方にとって、安心して話せる場所として、そして冷静に自分自身でコントロールしてもらえるように、寄り添える場所でありたいと思っています。

カウンセリングの効果

よりそいカウンセリング あおぞら では、双極性障害の方から下記のような反応を戴いています。

初回カウンセリングの効果として、
・話しを聴いてもらえて安心した
・気持ちが落ち着いてきた
・自分が悪いと思っていたけど違っていた
・また話を聴いてもらいたい

また、継続的なカウンセリングの効果として、
・自分自身でコントロールことも出来るようになってきた
・落ち込んだ時でも話しを聴いてもらえば落ち着く
・職場での理解を得られるようになった
・バランスよく薬と併用して過ごせるようになった

男性(50歳)の症例
うつ病をキッカケに精神科医を受診し、その後は退職と再就職、そして再発し退職と、繰り返していたそうです。うつ病だと診断されていましたが、気持ちがハイテンションになる事もあり、別の医師から双極性障害(躁うつ病)と診断を受けたそうです。ハイになり過ぎてしまい、その後反省して落ち込む=うつ状態になるパターンにお悩みでした。状況をお聴きし、注意点を確認させて頂く事で、ご自身でハイテンションな時はブレーキをかける事を意識できるようになったり、落ち込み過ぎる事も減ってきたそうです。

効果を感じるまでの回数に個人差はありますが多くの方が効果を体感して下さっています。

双極性障害(躁うつ病)はカウンセリングの効果と専門医との協働により、自分自身でコントロールできるようになる等の改善が期待できます。まずはお気軽にご相談下さい。

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